これまでデザイナーとして中小企業の方々と共にブランドを作ったりする中で、個人的にこういった取り組みがもっと必要だろうと感じ、「ハーフインハウスデザイナー」としてサービスを提供することにしました。
なぜ作ったのか。
これまでWEBサイトだと何万、チラシだと何万と制作物ごとに見積りを取り、ひとつひとつ制作をすることが多い業界ですが、やはりそのスタイルだけだと打ち手の数が減り、どうしても成長スピードが落ちてしまうように感じるのです。
※もちろん一つひとつ見積りを取るスタイルを否定はしません。僕もそういった進行をすることも多いです。
どちらかというとクライアントが欲しいと思っているツールだけでなく、ブランドの成長に必要なものをこちらで考え「提案し続ける関係性」が大切だと考えています。
ここだけ切り取るとインハウスデザイナーと何が違うのかと感じるかもしれません。
ただ、様々なクライアントの支援をしているとある程度の進め方の筋であったり、このパターンはこうすると貢献できるという多少の型が形成されてきます。
この型がわたしとしては非常に大切だと感じていて、領域横断をしているからこそクライアントに貢献できることだと思います。
もちろん純粋なインハウスデザイナーよりも手数自体は限られます。
しかし領域横断で得た知見であったり、関係性を活用しながら、一つの制作物だけで課題を突破するのではなく地道に、地道に乗り越えていくことが今後中小企業により必要になってくるかと思います。
ハーフインハウスデザイナーとしてサポートすること
とはいえ、何をサポートしてくれるんだということだと思いますが、主に2つの軸である「デザインとマーケティング」でサポートできればと考えています。
マーケティング施策を考える時に必要な分析であるユーザーヒアリングや市場調査、展示会の出展支援、クラウドファンディング支援、各種デザインツールの制作etc…。これまで様々な業界の方と共に仕事をしてきたからこそ、必要な規模感でサポートをいたします。
ブランドや事業の成長を考え、マーケティング施策から派生したデザインツールの制作を行っていきます。その際にはこちらで進行管理を行いながらですが、社内の方々も巻き込んで制作の進行を行っていこうと考えています。
そもそもですが、デザインはデザイナー、マーケティングはマーケターという職業があるように、それぞれが専門性をもった職業です。しかし、我々が普段お仕事をしている中小企業の方々の中には「2人も外部から雇う予算がない」、「専門性のある人材を入れても仕事を指示できるかわからない」といった課題感を抱えているのも事実です。
だったら、両方の領域を横断しながら今後の方針まで共に考えられる人材として伴走しようと思い始めました。わたし自身はデザインに軸があるので本職のマーケターとは筋が違うかもしれません。しかし、中小企業の方々との付き合い方やイメージする予算感、必要な施策といった理解度を含めて貢献できると感じています。
専門領域でしか貢献できないのではなく、ある程度横断して組み合わせながら、半分社内の人として事業の成長に貢献したいと思っています。
サービスにこめた想い
最終的に、デザイン自体は地方中小企業に大きく貢献できると思います。
当初、このサービスを打ち出す前に悩んだことがあります。
「使い放題と見られないだろうか」、「予算感が合うだろうか」といった内容ですが、我々は単にアウトソーシングとして入ることはしません。従ってデザインを月間で作り放題というよりは、どちらかというと今のブランドの成長スピードに沿って、社内の方のリソースの空き状況によって提案内容や実施内容を検討しながら進行したいと思っています。
そして、「ハーフ」という名前にはもう一つ意図があります。
それは「社内にクリエイティブを内製すること」。
ここを最終の目標として活動します。「伴走支援」というのは良くも悪くも関係性が継続します。その中でずるずると外部のパートナーを雇うのではなく、最終的には社内の方々がデザインを作れる、もしくはデザインを判断できる状態にまで知見をお渡ししたいと思っています。
やはり数少ない我々がずっといるよりも、日々事業に向き合っている社内の方がその領域にまで担当できるようになることが一番事業成長に繋がると感じるからです。
今後進めていく中で色々試行錯誤をしていかねばですが、ひとまずこのスタイルで貢献していければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。